新型コロナワクチン 2種類の成分構成 統一を推奨 米FDA専門委

FDA=アメリカ食品医薬品局の専門家の委員会は、新型コロナワクチンの今後の在り方について議論を行い、より多くの人に接種してもらうため、これまで2種類あったワクチンの成分構成を統一することを全会一致で推奨しました。

FDAは26日、外部の専門家でつくる委員会を開き、新型コロナのワクチンについて、接種や開発を今後、どのように進めていくか、議論しました。

議題の一つ、ワクチンの成分構成については、現在、従来株に対応する「1価」と、オミクロン株に対応する「2価」があり、初回か追加接種かでどちらを接種するか異なります。

これについて、専門家からは「簡素化することでより多くの人の接種につながる」などの意見が相次ぎ、今後は回数によらずワクチンの成分構成を統一することを全会一致で推奨しました。

一方、接種回数を原則、年1回とし、幼い子どもや高齢者は年2回とすることや、どの変異株に対応するワクチンを開発するか、少なくとも年1回決定するという案についても議論が交わされましたが、専門家からは「子どもについてはさらに多くのデータを検証したい」とか「ワクチンを最新の変異株に対応できるようにすることは回数によらず重要だ」と言った意見が出され、結論は出ていません。

FDAは今回の意見を受け、ワクチンの開発や接種の進め方を今後さらに検討することにしています。