東京23区 1月の消費者物価指数 4.3%上昇 41年8か月ぶり

東京23区の1月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前の年の同じ月より4.3%上昇しました。
4.3%の上昇率は1981年5月以来、41年8か月ぶりの高い水準で、物価の上昇が続いています。

総務省によりますと、東京23区の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、1月中旬時点の速報値で2020年の平均を100として、1年前の99.9から104.2に上がり、上昇率は4.3%となりました。

4.3%の上昇率は第2次オイルショックの影響が続いていた1981年5月以来、41年8か月ぶりの高い水準です。

主な要因は食料品の相次ぐ値上げで「生鮮食品を除く食料」は前の年の同じ月より7.4%上昇しました。

具体的には
▽「食用油」が36.3%
▽「焼き魚」が29.0%
▽外食の「ハンバーガー」が18.3%
▽「あんパン」が16.6%
▽「ポテトチップス」が16.5%
▽「炭酸飲料」が15.8%
▽輸入品の「牛肉」が13.2%
▽「牛乳」が9.4%と
それぞれ上昇しました。

また、エネルギーをみると
▽「ガス代」が39.0%
▽「電気代」が24.6%上がりました。

総務省は「食料品の値上がりが続いているほか、エネルギーでは都市ガス代の上昇率がとくに高く、家計への影響が大きくなっている」と話しています。

東京23区の指数は全国に先立って公表されるため、先行指標として注目されています。

1月の全国の指数は2月24日に発表されます。