これについて国連軍司令部は26日「調査の結果、韓国の領空を侵犯した行為は北朝鮮による休戦協定違反と確認した」とする見解を発表しました。
また、韓国軍の攻撃ヘリコプターなどが無人機に対して射撃したことは、休戦協定には違反しないとしました。
一方で、韓国軍は当時、偵察機を軍事境界線の北側に投入し、北朝鮮の軍事施設の撮影などを行いましたが、これについては国連軍は協定違反だったとしています。
韓国国防省は「北の領空侵犯に対する自衛のための措置であり、休戦協定によって制限されるものではない」と主張しています。
当時、韓国軍が北朝鮮の無人機を発見してから実際に対応するまでに1時間余りかかったことが明らかになり、韓国軍の合同参謀本部は26日に開かれた国会の委員会で、対応は不十分だったと認めました。
委員会で野党からは「軍の幹部は責任を取るべきだ」などと厳しい批判が相次ぎました。

北朝鮮無人機5機の韓国領空侵犯 国連軍“休戦協定に違反”
先月、北朝鮮の無人機5機が軍事境界線を越えて韓国の領空を侵犯したことについて、国連軍は1953年に結ばれた朝鮮戦争の休戦協定に違反するという見解を示しました。
先月26日、北朝鮮の無人機5機が軍事境界線を越えて韓国の領空を侵犯し、このうち1機は首都ソウル北部の上空まで飛来したあと、北朝鮮側に引き返しました。
