厚生労働省 部会 “新型コロナ 5類に位置づけるべき”意見調整

新型コロナの感染症法上の位置づけについて、厚生労働省は専門家による部会で「5類」に位置づけるべきだと意見を取りまとめる方向で調整しています。

政府は新型コロナの感染症法上の位置づけを、原則として、ことし春に季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針です。

厚生労働省は専門家による感染症部会で移行に伴う課題などについて議論を行っていて、現段階では厳しい行動制限ができる今の位置づけには見合わないなどとして、「5類」に位置づけるべきだと意見を取りまとめる方向で調整しています。

また医療提供体制については、5類への移行後は一般の医療機関でも患者の受け入れができるようになることから、準備を進めながら段階的に行うべきだとの意見を盛り込む方向です。

このほか今後の感染拡大に備え、高齢者など重症化リスクの高い人を守るといった、5類に移行後の基本的な感染対策の考え方がまとめられる見通しです。

厚生労働省は27日の感染症部会で意見を取りまとめたうえで、来月以降、個別の課題について本格的な議論を進め、見直す措置やスケジュールを示すことにしています。