衆議院補欠選挙 4月23日に実施へ 山口4区など3つの選挙区で
衆議院選挙の1票の格差をめぐる裁判で、最高裁判所の判決が言い渡されたことを受けて、安倍元総理大臣の死去に伴う衆議院山口4区など、3つの選挙区の補欠選挙は、ことし4月23日に行われることになりました。
現在、衆議院では安倍元総理大臣の死去で山口4区が、議員の辞職で和歌山1区と千葉5区がそれぞれ欠員となっています。
公職選挙法では、欠員が出た場合、補欠選挙を4月か10月の第4日曜日に行うと規定されていますが、1票の格差など選挙の効力に関する裁判が続いている間は、補欠選挙を行うことができません。
こうした中、最高裁判所大法廷は、おととし10月の衆議院選挙で、1票の格差が最大で2.08倍だったことについて「合憲」、憲法に違反しないという判決を言い渡しました。
これを受けて、3つの補欠選挙は、ことし4月23日に行われることになりました。
山口、和歌山、千葉は「10増10減」に伴って区割りが変更されますが、補欠選挙は新たな区割りではなく、これまでの区割りで行われます。
また、公職選挙法に基づき、ことし3月15日までに新たに欠員が生じた場合、補欠選挙の対象となる選挙区が増えることになります。
4月23日は、統一地方選挙の後半戦と重なるため、関係する県の選挙管理委員会は、準備を急ぐことにしています。