“独と米 ウクライナに戦車を供与へ” 海外メディアが伝える

欧米からウクライナへの軍事支援の焦点となっている戦車の供与について、海外メディアは、ドイツ政府が攻撃能力が高い戦車「レオパルト2」を供与する方針を固めたと伝えました。
また、アメリカも主力戦車を供与する方向で検討しているとしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、24日、公開した動画で欧米諸国に戦車の供与を求めていることについて「われわれは、5両や10両、15両ではなく、もっと多くの戦車が必要だ。テロリストに対する防衛を真に強化するための決断が求められる」と述べ、各国に対して速やかに決断するよう訴えました。

こうした中、ドイツの有力誌シュピーゲルなど複数のメディアは24日、ドイツ政府が攻撃能力が高いドイツ製の戦車「レオパルト2」をウクライナに対して供与する方針を固めたと伝えました。

また、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアは24日、バイデン政権がアメリカの主力戦車「エイブラムス」をウクライナに供与する方向で検討していると伝えました。

ドイツのショルツ政権は、戦闘が激化することに世論が反発するのを懸念し、これまで慎重な姿勢をとってきました。

戦車の供与についてアメリカなどとの協議も踏まえたうえで、どのような決断をするのかが焦点となっています。

松野官房長官「各国政府が個別に判断」

松野官房長官は、午前の記者会見で「各国政府が個別に判断するものだ。戦況についてはさまざまな情報があり、確定的な評価や予測を申し上げることは差し控えるが、わが国としては、引き続きG7をはじめとする国際社会と連携し、ロシアに対し、侵略を即時に停止し、部隊を撤収するよう強く申し入れていく」と述べました。