スウェーデンでコーラン焼却 中東各国で抗議の声が広がる

北欧のスウェーデンで、極右団体の代表が、イスラム教の聖典コーランに火をつけたことに対し、中東各国で抗議の声が広がっています。トルコは、スウェーデンが申請しているNATO=北大西洋条約機構への加盟について、態度をさらに硬化させていて、承認の見通しが立たなくなっています。

今月21日、スウェーデンにあるトルコ大使館の前で、極右団体の代表が、イスラム教の聖典コーランに火をつけました。

これに対して、中東各国で抗議の声が広がっていて、このうちヨルダンでは、スウェーデン大使館の前に集まった人々が「コーランは神のことばだ」と声を上げるなどして、強く抗議しました。

また、トルコのエルドアン大統領は、23日記者会見で、スウェーデンがNATO加盟を申請していることについて「私たちの大使館の前で冒とく行為を許した人々が、私たちの支持を期待できないことは明らかだ」と述べ、現時点で承認は難しいとの認識を示しました。

スウェーデンは、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、隣国フィンランドとともにNATO加盟を申請しています。

これに対してトルコは、両国が、トルコからの分離独立を掲げるクルド人武装組織のメンバーなどを支援していると主張し、テロ対策を講じることなどを承認の条件としてきました。

エルドアン大統領は、トルコの大統領選挙と議会選挙をことし5月14日に実施する意向を示していて、選挙を前に承認の見通しは立たなくなっています。