京都市下京区の老舗の表具店では、寒い時期は井戸水の雑菌が少ないとして、毎年、この時期に「寒糊炊き」を行っています。
作業では、小麦粉からとったでんぷんの粉に井戸水を加え、直径45センチほどの大きさの鍋で炊いていきます。
そして、火加減を調整しながら40分ほど混ぜ続け、粘りけが出てくると、別のかめに移します。

老舗の表具店で昔ながらの「のり」をつくる「寒糊炊き」 京都
1年で最も寒い時期に、掛け軸や巻物の修復などに使われる昔ながらの「のり」をつくる「寒糊炊き(かんのりだき)」が京都市で行われました。


このあと、温度や湿度が一定に保たれている地下の貯蔵庫で10年ほど寝かせて完成させるということです。
出来上がったのりは掛け軸や巻物などを仕立てたり、修復したりする時に和紙の裏打ちに使われます。
長く寝かせることで粘着力が強すぎず、柔らかな仕上がりになるということです。
「宇佐美松鶴堂」の職人、宇佐美直孝さんは「寒い時期ですが、作業をしていると暑くなってきます。10年後、いいのりになるよう気持ちを込めて炊いています」と話していました。
この表具店では、23日と24日で合わせておよそ40キロののりを炊き上げるということです。
出来上がったのりは掛け軸や巻物などを仕立てたり、修復したりする時に和紙の裏打ちに使われます。
長く寝かせることで粘着力が強すぎず、柔らかな仕上がりになるということです。
「宇佐美松鶴堂」の職人、宇佐美直孝さんは「寒い時期ですが、作業をしていると暑くなってきます。10年後、いいのりになるよう気持ちを込めて炊いています」と話していました。
この表具店では、23日と24日で合わせておよそ40キロののりを炊き上げるということです。
