大谷翔平所属 大リーグ エンジェルス 球団売却取りやめと発表

大谷翔平選手が所属する大リーグのエンジェルスが、去年の夏に始めた球団の売却に向けた手続きを取りやめることになりました。

エンジェルスは、去年8月に球団の売却に向けた手続きを始め、アメリカの経済誌「フォーブス」は「売却価格は25億ドルを超え、30億ドルに近づく可能性がある」と伝えていました。

その後、アメリカのメディアは、モレノ氏が複数の買い手と交渉を進めていると伝えていましたが、エンジェルスは23日、球団売却の手続きを取りやめて、今シーズン以降も引き続き今のモレノ氏がオーナーを務めると発表しました。

モレノ氏は「今回の手続きの中で、われわれにはやり残したことがあるとわかった。このオフ、年俸総額の球団記録を更新して、ファンにワールドシリーズ優勝をもたらすという目標を達成したい」という声明を発表しました。

大リーグ機構のマンフレッドコミッショナーは「買い手は強い関心を持っていたが、モレノ氏にとっては野球への愛が最も大切だった。引き続き球団を所有すると決断したことを大変うれしく思う」とコメントしました。

モレノオーナーは声明の中で「エンジェルスに強い関心を持ついくつかのグループや個人と会ったが、話し合いが進むにつれ、われわれの心はエンジェルスとともにあり、ファンや選手と別れる準備はできていないと気付いた」としています。

今季終了後にFAとなる大谷 今後の契約に影響は

エンジェルスが球団売却への手続きを取りやめたことは、今シーズン終了後にFA=フリーエージェントとなる大谷選手の今後の契約にも大きな影響を及ぼしそうです。

大谷選手は去年10月、日本選手として史上最高額となる年俸3000万ドル、当時のレートでおよそ43億円の1年契約を結びました。

このままエンジェルスと長期契約を結ばなければ、今シーズン終了後にFAとなる予定で、アメリカのメディアは「大谷選手との長期契約は、史上初めて総額が5億ドルを超える可能性がある」などと伝えています。

エンジェルスは、MVPを3回受賞している外野手のトラウト選手と2019年から12年、総額で4億2650万ドルの大型契約を結んでいて、これが大リーグ史上最高額となっています。

エンジェルスは、内野手のレンドーン選手とも2020年から7年総額でおよそ2億4500万ドルの大型契約を結んでいて、このうえ大谷選手と「史上最高クラス」の契約を結べば、チームの年俸総額が、大リーグ機構に支払う課徴金、いわゆる「ぜいたく税」の基準を超える可能性が高くなります。

エンジェルスはモレノ氏が2003年にオーナーに就任して以降、ぜいたく税の基準を超えたのは2004年の1回だけで、ぜいたく税の支払いに否定的だとも言われるモレノ氏が引き続きオーナーを務めることになった中で、ことし大谷選手との契約延長にどんな姿勢で臨むのか注目されます。