後藤経済再生相 経済演説 「新資本主義」で構造的賃上げを実現

後藤経済再生担当大臣は、衆参両院の本会議で経済演説を行い、岸田政権が目指す「新しい資本主義」の取り組みを加速し、構造的な賃上げや成長と分配の好循環の実現を目指す姿勢を強調しました。

演説の中で後藤大臣は、日本経済の現状について「緩やかな景気回復が続いている一方で、エネルギーや食料品を中心に物価上昇が継続している。欧米各国の金融引き締めが続く中で世界経済が下振れリスクに直面するなど、わが国経済を取り巻く環境は厳しさが増している」と指摘しました。

そのうえで、去年10月にまとめた財政支出39兆円規模の総合経済対策を速やかに実行し、民需主導の持続可能な成長経路に乗せることを目指す考えを示しました。

また「経済再生の鍵を握るのは構造的な賃上げの実現だ。リスキリングによる能力向上支援、日本型の職務給の確立、成長分野への円滑な労働移動を進め、働く人の立場に立って、三位一体の労働市場改革を加速する」と述べ「人への投資」を5年間で1兆円に拡充することなどで、岸田政権が目指す新しい資本主義の実現に向けた取り組みを加速すると強調しました。

さらに「貯蓄から投資」へのシフトを進める、資産運用収入の倍増を見据えた取り組みや、スタートアップへの投資額を5年後に10兆円規模にするなど、次世代の成長分野に人材や資金の供給を推進していく考えを示しました。