ボッチャは脳性まひなど重い障害がある人のために考案された競技で、赤と青のボールを投げ合って白い的球(まとだま)にどれだけ多く近づけられるかを競います。
愛知県豊田市で開催されたボッチャの日本選手権は大会2日目の22日、男女別で個人の4つのクラスの決勝が行われました。
男子の脳性まひ以外の障害のクラスの決勝では、先月の世界選手権で日本選手として初めて金メダルを獲得した20歳の内田選手が、藤井金太朗選手と対戦しました。
内田選手は1点リードの第2エンド、2球目で相手の球をはじくと、そこから4連続で自分のボールを正確に的球に寄せる会心のショットを見せ、一挙6点を挙げました。
その後は安定した試合運びでリードを守り抜き、8対1で勝利して大会連覇を果たしました。

ボッチャ日本選手権 内田が連覇 脳性まひ以外の障害クラス
パラスポーツの球技、ボッチャの日本選手権の決勝が愛知県で行われ、先月の世界選手権で優勝した20歳の内田峻介選手が大会連覇を果たしました。

内田「勝てたのは自信に」
内田選手は一挙6点をあげた第2エンドについて「相手のミスも続いていて、相手が投げきったあとにしっかり全部のボールをボールよりも的球に近づけることができて思いどおりのプレーができた。本当に大きかった」と振り返りました。
そして、「世界選手権で優勝して、今大会はプレッシャーがかかる中で結果を出せたのはうれしい。全員が自分を倒しに来ると思って臨んだ大会だったので勝てたのは自信につながった。これからもしっかり結果を出して、パリパラリンピックの出場やメダル獲得に向けてよりいっそう練習を積みたい」と話していました。
そして、「世界選手権で優勝して、今大会はプレッシャーがかかる中で結果を出せたのはうれしい。全員が自分を倒しに来ると思って臨んだ大会だったので勝てたのは自信につながった。これからもしっかり結果を出して、パリパラリンピックの出場やメダル獲得に向けてよりいっそう練習を積みたい」と話していました。

また、男子の脳性まひなどのクラスの決勝は、おととしの東京パラリンピックの個人で金メダルを獲得した杉村英孝選手と、団体で銅メダルを獲得したライバルの廣瀬隆喜選手が対戦しました。
廣瀬選手は1点リードされた第2エンド、的球を遠くに置くゲーム展開で杉村選手が距離感をつかめずに苦戦する中、抜群のコントロールで3点を挙げました。
その後、杉村選手が第3エンドで1点を返しますが、第4エンドで廣瀬選手が再び的球を遠くに置く戦略が功を奏して得点につながり、4対2で杉村選手を破って大会3連覇を達成しました。
このほか、女子の脳性まひなどの障害が重いクラスでは、遠藤裕美選手が先月の世界選手権で銅メダルを獲得した藤井友里子選手に5対1で勝って、初優勝を果たしました。
廣瀬選手は1点リードされた第2エンド、的球を遠くに置くゲーム展開で杉村選手が距離感をつかめずに苦戦する中、抜群のコントロールで3点を挙げました。
その後、杉村選手が第3エンドで1点を返しますが、第4エンドで廣瀬選手が再び的球を遠くに置く戦略が功を奏して得点につながり、4対2で杉村選手を破って大会3連覇を達成しました。
このほか、女子の脳性まひなどの障害が重いクラスでは、遠藤裕美選手が先月の世界選手権で銅メダルを獲得した藤井友里子選手に5対1で勝って、初優勝を果たしました。
廣瀬「ぎりぎりまで考えて」
廣瀬選手はライバルの杉村英孝選手との対戦について「数十年に近いくらい長年一緒にやっていて、決勝でも何年も対戦し手の内はお互い知っている。的球の位置を近くするショートで勝負するか、ロングで勝負するか、ぎりぎりまで考えて点数を多く取りたいというのがあったので今回はロングだけでやろうと決めた」と振り返りました。
そして、「長期スパンで考えるとパリパラリンピック出場が念頭にあるので、今後の国際大会で自分の力を思うように発揮してパリパラリンピック出場を目指したい」と話しました。
そして、「長期スパンで考えるとパリパラリンピック出場が念頭にあるので、今後の国際大会で自分の力を思うように発揮してパリパラリンピック出場を目指したい」と話しました。
遠藤「毎日 できる限り練習を続けてきた」
遠藤選手は「去年は3位でことしはそれ以上の順位を目指そうと思って毎日できる限り練習を続けてきた。練習の成果だと思う。家族やスタッフのサポートもあって初優勝できた」と振り返りました。
その上で「自分ができることをコートの中でパフォーマンスとして出すだけだと思う。パリパラリンピックに出場していい成績が取れればうれしい」と話しました。
その上で「自分ができることをコートの中でパフォーマンスとして出すだけだと思う。パリパラリンピックに出場していい成績が取れればうれしい」と話しました。