大相撲初場所千秋楽 中入り後の勝敗

大相撲初場所は千秋楽です。大関 貴景勝は琴勝峰に「すくい投げ」で勝って、3年前の11月場所以来3回目の優勝を果たしました。

中入り後の勝敗です。

▽十両の大奄美に千代丸は、千代丸が「引き落とし」。

▽輝に王鵬は、王鵬が「寄り切り」。輝は負け越しです。

▽東龍に宇良は、宇良が「押し出し」。

▽千代翔馬に佐田の海は、佐田の海が「寄り切り」。

▽錦富士に一山本は、一山本が「はたき込み」で勝ち、星を2桁に乗せました。

▽水戸龍に翠富士は、水戸龍が「はたき込み」で勝ちました。

▽阿炎に剣翔は、阿炎が「突き出し」で勝ち越しました。剣翔は負け越しです。

▽平戸海に玉鷲は、玉鷲が「押し出し」。

▽御嶽海に宝富士は、御嶽海が「押し出し」。

▽碧山に大栄翔は、大栄翔が「押し出し」。

▽翔猿に琴恵光は、翔猿が「突き出し」で勝ち越しました。琴恵光は負け越しです。

▽遠藤に若元春は、若元春が「寄り切り」。

▽明生に隆の勝は、明生が「送り出し」。

▽北勝富士に琴ノ若は、琴ノ若が「寄り切り」で勝ち越しました。北勝富士は負け越しです。

▽霧馬山に竜電は、霧馬山が「寄り切り」で11勝目です。霧馬山は初の技能賞を獲得しました。

▽妙義龍に正代は、妙義龍が「寄り切り」で勝ちました。正代は6勝9敗で、来場所、三役からの陥落が濃厚です。

▽阿武咲に豊昇龍は、阿武咲が豊昇龍のまげをつかんだため、豊昇龍が「反則」で、勝ち越しを決めました。

▽若隆景に錦木は、若隆景が「はたき込み」で勝ちました。

▽琴勝峰に大関 貴景勝は、貴景勝が「すくい投げ」で相星決戦を制し、優勝を果たしました。貴景勝の優勝は、東京での開催だった3年前の11月場所以来3回目となります。

力士の談話

21日に負け越しが決まった宇良は千秋楽を白星で締め「勝ち越したい気持ちで挑んだので負け越しは残念だが、ちゃんと自分の力を出し切れたというのはあるのでそこまで悲観する場所ではない。元気な相撲が取りたい」と前を向きました。

一山本は自身初となる幕内でのふた桁勝利に「場所前はけがの影響であまり稽古ができなくて正直どうなるかなと思っていたが、調子が上がってきた。来場所はもっと稽古してしっかり準備したい」と話していました。

38歳の玉鷲は初顔の22歳の平戸海に年齢差を感じさせない力強い突き押し相撲で勝って9勝目を挙げ「これからも何回もやるかもしれないので、初顔こそしっかりやろうと思った。支えていただいた皆さんのおかげ」と元気よく話していました。

前頭筆頭の大栄翔は4場所ぶりにふた桁白星を挙げて「久々のふた桁だが内容もよく相撲を取れていたのでよかった」と充実した様子で話しました。来場所は三役復帰が濃厚で「自分の相撲が取れるようにしっかり稽古して臨みたい」と話していました。

翔猿は終盤戦5連勝で勝ち越しを決め「何も考えずに思い切りいった。追い詰められてから勝ちたい気持ちではなくて、自分の相撲を取るように変えた。我慢してどんどん前に出たのがよかった」とハキハキと話していました。

新小結の若元春は遠藤に勝って9勝目を挙げるも「1日1日必死に相撲を取っているので、手応えとかを考えている余裕はない」と話しました。また、来場所番付が上がる可能性があることを問われ「関脇だろうが小結だろうが来場所もしっかり自分の相撲を取るだけだ」と気を引き締めました。

同じく新小結の琴ノ若は千秋楽に勝ち越しを決め「思い切って自分の相撲を取りきるしかないと思っていた。もっと早く勝ち越せればよかったけど、しっかり勝ち越せたのは自分の中で自信になった」と話していました。千秋楽で大関・貴景勝と優勝を争った同じ部屋の琴勝峰については「刺激になるし、うれしい反面悔しい気持ちもある。自分がそこで戦っていかないといけない、負けていられないと感じたのでお互いにプラスになっていると思う。上はまだまだあるので上がれるだけ上がりたい」と意気込んでいました。

阿武咲は関脇・豊昇龍との一番、まげをつかむ反則負けで敢闘賞の受賞はなりませんでした。阿武咲は「攻めきれなかった自分が悪い」と反省していました。そのうえで、10勝を挙げ優勝争いを引っ張った今場所について「久しぶりに緊張やらなんやらふだん味わえないような感情になった。また次に生かしたい」と前を向きました。

関脇・若隆景は兄の小結・若元春と兄弟そろって9勝目を挙げ「兄弟で活躍できることはいいことだと思う」と話したうえで「もっと上を目指すには力をつけていかないといけないので、もっと精進したい」とさらなる成長を誓っていました。