【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(22日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる22日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ国防相“イギリス供与の軍用ヘリコプター到着”

ウクライナのレズニコフ国防相は、イギリスが軍事支援として供与した軍用ヘリコプターがウクライナ南部の黒海周辺に届いたと、21日、SNSに投稿しました。

供与されたのは、軍用ヘリコプター「シー・キング」で、ウクライナの通信社によりますと、合わせて3機が届けられ、主に捜索や救難などの任務にあたるということです。

レズニコフ国防相は、「ウクライナ海軍にとって大きな補強となる。両国は引き続き、協力し、ともにヨーロッパ全体の海と陸を守っていく」と謝意を示し、ウクライナとイギリスの連帯を強調しました。

「レオパルト2」供与めぐり関係国の駆け引き激化か

ウクライナへの軍事支援をめぐり、ドイツ政府は20日、ウクライナが供与を求め、焦点となっていたドイツ製戦車「レオパルト2」について供与するかどうかの判断を先延ばしにしました。

これに対し、21日、ウクライナのポドリャク大統領府顧問がツイッターで「優柔不断さは、より多くの人々の殺害につながる」と投稿し、一刻も早く戦車の供与に踏み切るよう促しました。

また、バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの3か国の外相は21日、同じ内容の文章をほぼ同じ時刻にツイッターに投稿する形で「ロシアの侵略を止め、ウクライナを支援し、ヨーロッパに早く平和を取り戻すために必要だ」と指摘し、ドイツに供与を求めています。

これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、欧米側のウクライナへの軍事支援はさらなる緊張の拡大を招くと批判したうえで、戦車の供与については「ロシアが軍事作戦の目標を達成するうえで何の変化ももたらさない」と主張しています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は20日、「クレムリンは緊張の拡大を持ち出して、軍事支援について欧米側の意欲を弱体化させようとしている」として、戦車の供与を議論する欧米諸国に対し、今後も情報戦を仕掛けていくとの見方を示していて、関係国の駆け引きが激しくなるとみられます。