大相撲初場所 朝乃山が初の十両優勝

大相撲初場所の十両は、大関経験者の朝乃山が14日目の一番に勝って13勝1敗とし、22日の千秋楽を待たずに初めての十両優勝を決めました。

初場所の十両は、20日、13日目を終えた時点で朝乃山がただ1人1敗で、星の差1つの2敗で金峰山が追う展開でした。

14日目の21日、朝乃山は幕内経験者の千代の国と対戦し、立ち合いのあといなされてバランスを崩したものの体勢を立て直し、右を差して寄り倒しで勝って1敗を守りました。

このあと金峰山が中入り後の取組で敗れて3敗に後退したため、22日の千秋楽を待たずに朝乃山の初めての十両優勝が決まりました。

高砂部屋の朝乃山は富山市出身の28歳。

令和元年の夏場所で幕内で初優勝を果たし、3年前の春場所後には大関に昇進しました。

しかし、新型コロナ対策のガイドラインに違反したなどとして6場所出場停止の処分を受けて一時は三段目に番付を下げ、復帰4場所目となる今場所は西の十両12枚目で臨み、得意の右四つの相撲で白星を重ねました。

朝乃山は優勝が決まる前、取組後に取材に応じ、「前に出て相撲を取りたいという気持ちが強かった。きょうはきょう。1日一番、しっかり自分の相撲を取りきってあすに向けて切り替えて集中したい」と話していました。