暗号資産の貸し付け会社 経営破綻が相次ぐ FTX破綻の影響で

暗号資産の交換業大手、FTXトレーディングが経営破綻した影響で、新たに暗号資産の貸し付け会社が経営に行き詰まり、経営破綻が相次ぐ事態となっています。

経営が行き詰まったのは、アメリカを拠点に暗号資産の貸し付けを手がけていた「ジェネシス・グローバル・キャピタル」、その親会社、グループ会社の合わせて3社で、19日、日本の民事再生法に当たる連邦破産法第11条の適用をアメリカの裁判所に申請し、経営破綻したと発表しました。

会社側は、暗号資産の交換業大手、FTXトレーディングが去年11月に経営破綻するなど最近の異常な事態によって引き起こされた暗号資産業界の流動性の問題が背景にあると説明しています。

会社側が裁判所に提出した資料によりますと「ジェネシス・グローバル・キャピタル」の負債総額は推定で10億ドルから100億ドル、日本円でおよそ1300億円から最大1兆3000億円に上り、債権者は推定で10万人以上としています。

暗号資産業界では貸し付け会社のブロックファイが去年11月に経営破綻していて、経営破綻が相次ぐ事態となっています。

また、暗号資産の交換業大手、コインベースも今月、経営環境の悪化から日本国内での顧客との取り引きを停止するなどFTXの経営破綻の影響が広がっています。