そして、ロシアによるウクライナ侵攻などを受けて、2024年から2030年までの7年間の国防費を前の期間に比べておよそ1.3倍となる4000億ユーロ、日本円にして55兆円余りに増やし、装備品の増強や近代化を進める考えを示しました。
具体的には、核による抑止力の維持と強化、サイバー攻撃への対処能力の向上、それにラファール戦闘機やドローンの配備などを進めるとしています。
また、マクロン大統領は、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、インド洋やアジア太平洋地域の安全保障への関与を強化するためにも国防費の増額が必要だと強調しました。

仏大統領 国防費約1.3倍増の考え示す ウクライナ侵攻など受け
フランスのマクロン大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻などを受けて、2024年から7年間の国防費を前の期間に比べておよそ1.3倍となる4000億ユーロ、日本円にして55兆円余りに増やし、装備品の増強や近代化を進める考えを示しました。
フランスのマクロン大統領は20日、南西部の空軍基地で軍の幹部や兵士を前に、新年の演説を行いました。
この中で、マクロン大統領は「今後はより残忍で、必ずしも戦火を交えるだけでない、さまざまな形の戦争が同時に起きることに備えなければならない」と述べました。
