
大学入学共通テスト「理科」で得点調整 選択科目で難易度に差
ことしの大学入学共通テストの本試験について、大学入試センターは、「理科」の選択科目で難易度に差があったとして、得点調整を行うと発表しました。
大学入試センターによりますと、今月行われた大学入学共通テストの本試験の「理科」では、選択科目の「物理」の平均が63.39点だったのに対し、「化学」が48.56点、「生物」が39.74点で、「物理」と「生物」の間では、大学入試センター試験の時も含めて過去最大となる23.65点の差が出ました。
このため大学入試センターは20日、分析の結果、難易度に差があったとして、得点調整を行うと発表しました。
具体的には、もとの得点に応じて最大で「化学」は7点、「生物」は12点、それぞれ加算します。
その結果、「化学」の平均点は5.45点上がって54.01点に、「生物」の平均点は8.72点上がって48.46点になるということです。
一方、もう一つの選択科目の「地学」は、受験者が1万人未満のため、得点調整の対象としません。
大学入試センターは、ホームページで得点に応じた換算表を公表し、受験生に確認を呼びかけています。
得点調整が行われるのは、おととしの「公民」と「理科」の選択科目で行われて以来、2年ぶりです。