「京アニ」放火殺人事件の裁判 9月上旬~12月下旬に審理で調整
「京都アニメーション」のスタジオが放火され、社員36人が死亡した事件で、殺人などの罪で起訴された青葉真司被告の裁判員裁判がことしの9月上旬から12月下旬の間に審理を行うことで調整が進められていることが関係者への取材でわかりました。
2019年7月、京都市伏見区にあった「京都アニメーション」の第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件では、青葉真司被告(44)が殺人や放火などの罪で起訴されています。
青葉被告の裁判員裁判は、事前に争点や証拠を絞り込む「公判前整理手続き」の期日も決まらず、審理の日程が見通せない状況が続いていましたが、関係者によりますと、裁判所と検察、それに弁護側の三者協議の中で、ことしの9月上旬から12月下旬の間に審理を行うとする案が示され、調整が進められているということです。
これを受けて、検察はこの日程を被害者の遺族に伝えて、被害者参加制度を利用して裁判に参加するかどうかなどの意向の確認を進めるということです。
今後「公判前整理手続き」を経て、審理に必要な日数などの詳細を話し合ったうえで正式に決められますが、事件の発生からすでに3年半がたつ中、裁判の日程がようやく具体的な検討段階に入りました。