東京都 新型コロナ “新規感染者減も再増加に警戒を”

新型コロナウイルスの感染状況について、東京都内の分析結果が公表され、専門家は、新規感染者数が減ったものの、ウイルスの置き換わりが進む過程で、再び増加することに警戒を呼びかけています。

都は19日、都内での新型コロナの感染状況と医療提供体制について、専門家によるモニタリング項目の分析結果を公表し、4段階ある警戒レベルのうち、感染状況は上から2番目を、医療提供体制は最も深刻なレベルを維持しました。

新規感染者数の7日間平均は、18日時点で、9771人と、前週比の63%となり、5700人余り減りました。

7日間平均が1万人を下回るのは、去年11月下旬以来となります。

また、ゲノム解析の最新結果では、第7波の主流だったオミクロン株の「BA.5」の割合が減少する一方、新たな変異ウイルスの割合が増える傾向が続いています。

このうち、アメリカで急速に感染が広がっているオミクロン株の1つ「XBB.1.5」は、先週以降、7例増え、これまでに確認されたのは22例となりました。

専門家は、新規感染者数は減ったものの、依然として高い水準にあるとして「新たな変異ウイルスへの置き換わりが進む過程で、感染者数が再び増加に転じることに警戒が必要だ」と指摘しています。