核実験禁じるCTBT発効へ緊密協力で一致 首相 事務局長と会談

岸田総理大臣は、CTBT=包括的核実験禁止条約の発効に備える国際機関の事務局長と会談し、G7広島サミットでは核廃絶に向けた力強いメッセージを発信したいという考えを伝え、早期発効に向けて緊密に協力することで一致しました。

岸田総理大臣は総理大臣官邸で、CTBT=包括的核実験禁止条約の発効に向けて準備を進めている国際機関のフロイド事務局長とおよそ15分間、会談しました。

この中で5月に開催するG7=主要7か国の広島サミットについて「G7として核兵器のない世界に向けて現実的で実践的な取り組みを進めていくとの力強いメッセージを発信したい」と述べました。

また、かつてない頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮が、核実験などのさらなる挑発行為に及ぶ可能性もあるとして、北朝鮮への対応でも緊密に連携するとともに、核実験に対する国際的な監視制度の強化や条約の早期発効に向けて、日本として積極的に取り組む考えを伝えました。

これに対しフロイド事務局長は、日本のこれまでの取り組みや支援に謝意を示し、両氏は今後も一層緊密に協力していくことで一致しました。