NTT東日本 食用コオロギの養殖を支援へ 情報通信やAI活用

NTT東日本は、固定電話の利用者が落ち込むなか、新たな事業として、食用のコオロギの養殖を支援する事業に乗り出すことになりました。

NTT東日本は、徳島県のスタートアップ企業と共同で、東京 調布市にある研究拠点に、食用のコオロギを養殖する施設を整備しました。

情報通信やAI=人工知能の技術を活用して、湿度や温度を管理するほか、水やりや餌やりを自動化する技術も導入します。

将来の食料危機に備え昆虫食に注目が集まるなか、コオロギは風味がえびに似ていることから、パウダー状にして食品の材料として使うなど、事業としての成長が期待できるとしています。

NTT東日本では、固定電話の利用者が落ち込むなか、こうした養殖のシステムを他社に提供する形で事業化を目指していて、ベニザケの養殖にも取り組んでいます。

一連の事業で、5年後には数十億円規模の収益を目指しているということです。
NTT東日本営業戦略推進室の田中恵士さんは「世界の食料不足が課題となるなか、これまで培ってきた知見をコオロギの養殖にいかしたい」と話していました。