“園児を虐待から守る” 保育士などに講習会 神奈川 相模原

各地の保育施設で子どもへの不適切な保育が確認される中、相模原市で園児たちを暴力や虐待から守るための講習会が開かれました。

この講習会は相模原市が18日に開き、市内の保育所などで働く園長や保育士など、およそ200人が参加しました。

講習会では児童福祉の専門家が、保育士が園児に暴行を加えるなど、各地で不適切な保育が問題になっていることや、家庭内での虐待事案も増加傾向にあることなどを話しました。

そのうえで、子どもに対していらだちを感じた時に6秒こらえるなど、怒りを静める対処法を身につけることや、職場で不適切な保育を目撃した際に指摘しあえる環境を日頃から作っておくことが大切だと伝えました。

また、家庭での虐待が疑われる園児がいた場合には、細かく情報を記録して児童相談所に通告したり、市の保育課に相談したりするなどの対応を求めていました。

講習会に参加した市内の保育園の園長は「きょうの話を持ち帰り、園内で保育士たちの体験談を聞いたりしながら、子どもへの虐待が決して起こらない環境づくりを進めていきたいです」と話していました。