コインベース 米暗号資産交換業大手 日本での取り引き停止へ

アメリカの暗号資産の交換業大手「コインベース」は経営環境の悪化から日本国内での顧客との取り引きを停止し、預かっている資産を返還すると発表しました。

アメリカの暗号資産の交換業大手「コインベース」の日本法人によりますと、日本国内での新たな資産の預け入れなど、顧客との取り引きを停止するということです。

会社では今月10日、経営環境の悪化を理由に全従業員のうちおよそ2割にあたる950人を削減することを明らかにしていて、今回の日本での事業見直しもその一環だとしています。

日本法人によりますと日本国内の顧客から預かった資産は法律に基づき保全されていて顧客は来月16日までは保有する法定通貨や暗号資産を引き出すことができるということです。

それ以降は会社が資産を供託する法務局から返還を受けられるとしています。

「コインベース」の日本法人は「市場環境の変化により、日本での事業の全面的な見直しと顧客との取引停止という難しい決断をした。資産の引き出しができるよう、万全の体制を整えている」としています。

暗号資産をめぐっては、交換業大手の「FTXトレーディング」が去年、経営破綻しています。