新型コロナの感染が拡大する中、今月実施された大学入学共通テストの追試験の対象になった人は去年の2倍以上に増え、過去最も多い3800人余りとなっています。
ことしで3回目となる大学入学共通テストは、全国で51万人余りが出願し、本試験が今月14日と15日の2日間の日程で行われました。
大学入試センターによりますと、追試験の対象者数は、18日の時点で、新型コロナの感染を含む病気やけがなどの理由が3557人、濃厚接触者になったり公共交通機関の事故の影響を受けたりした人が332人で、合わせて3889人となっています。
これまでで最も多かったおととしや去年に比べ、2倍以上に増えて過去最多となっています。
大学入試センターでは、新型コロナの感染など詳しい内訳を来週25日に公表するとしています。
また、実施する会場側の理由による「再試験」の対象者は、試験を予定より早く終わらせるなどのミスがあった名古屋市など6つの試験場で合わせて393人となっています。
追試験と再試験はいずれも、今月28日と29日に実施される予定です。

大学入学共通テスト 平均点5科目過去最低 得点調整の可能性も
ことしの大学入学共通テストの平均点の中間集計が発表され「地学基礎」など2科目で過去最高となった一方「世界史A」など5科目で過去最低となりました。
「生物」と「物理」の平均点が20点以上開いているため、得点調整が行われる可能性があります。
大学入試センターは18日、全国51万人が出願した大学入学共通テストの本試験について、22万人余りの平均点をまとめた中間集計の結果を発表しました。
これまでの確定値と比較すると「地学基礎」と「英語(リスニング)」の2科目で過去最高となった一方「世界史A」「政治・経済」「物理基礎」「生物」「英語(リーディング)」の5科目で過去最低となりました。
このうち「生物」は、同じ選択科目の「物理」と23.91点の差が出ました。
大学入試センターは、一部の選択科目で平均点に20点以上の差が出て、難易度に差があったと認められる場合、得点調整を行うことにしていて、20日、得点調整を行うかどうか、公表する予定です。
追試験の対象者 過去最多の3800人余
