ウクライナ兵のパトリオット訓練開始 オランダも供与の意向

アメリカ国防総省は17日、ウクライナ兵に対する地対空ミサイルシステム「パトリオット」の訓練がアメリカで始まったと明らかにしたほか、オランダも「パトリオット」を供与する意向があるとしました。
ロシア軍によるミサイル攻撃が続く中、ウクライナの防空能力の強化に向けた支援が進められています。

アメリカ国防総省は17日、ウクライナ兵に対する地対空ミサイルシステム「パトリオット」の訓練が、アメリカ南部・オクラホマ州の陸軍の基地で始まったと明らかにしました。

およそ100人のウクライナ兵が今後、数か月にわたってパトリオットの使用方法などについて訓練を受けるということです。

また、オランダのルッテ首相は、アメリカ・ホワイトハウスで行われたバイデン大統領との会談で、パトリオットをウクライナに供与する意向を伝えたということです。

これに対してウクライナのゼレンスキー大統領は謝意を示し「防空システムの強化をさらに進めていく」と強調しました。

ウクライナ軍は、今月14日東部の都市ドニプロのアパートで子どもを含む40人以上が死亡した攻撃について、ロシア側からの対艦ミサイルによるものだとしたうえで「パトリオットなどの地対空ミサイルシステムだけが迎撃できる」と述べるなど、欧米側のさらなる軍事支援を求めています。