ダボス会議 大国が分断に向かうリスクと協調の重要性指摘

世界の政財界のリーダーが集まる通称「ダボス会議」は2日目を迎え、ロシアによるウクライナ侵攻など世界が分断していく中でグローバリゼーションの行方が議論されました。参加者からは大国が分断に向かうことのリスクと協調することの重要性を指摘する意見が出されました。

スイス東部、ダボスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」は2日目の17日、リスク分析で知られる国際政治学者イアン・ブレマー氏が司会を務め、世界の分断をテーマにセッションが開かれました。

この中でブレマー氏は「われわれは地政学的な“景気後退”の中にいる。アメリカは内向きになり、ロシアはならずもの国家になっているという状況の中で、脱グローバル化という概念にたどりつく」と指摘し、「脱グローバリゼーション」の動きに懸念を示しました。

また、歴史家のニーアル・ファーガソン氏は米中の対立が激しくなる中、「世界にはアメリカと中国2つの秩序が存在する。アメリカのバイデン政権がトランプ前政権の自国第一主義を引き継いでいることも驚くべきことだ」と述べました。

一方、オックスフォード大学のナイリー・ウッズ教授は分断による遅れが指摘されている気候変動対策について「エネルギーの転換はバラバラに取り組むべきではない」として国際協調が欠かせないという考えを示しました。