長期金利0.505%に 日銀の変動幅の上限超えは3営業日連続

17日の債券市場では国債への売り注文が膨らみ、長期金利は3営業日連続で日銀が変動幅の上限とする0.5%を上回り0.505%まで上昇しました。日銀が17日から開いている金融政策を決める会合で、金融緩和策の修正に動くのではないかという見方もあり、市場では金利の上昇圧力が高まっています。

国債は、売られると価格が下がって金利が上昇するという関係にありますが、17日の債券市場では再び日本国債が売られ、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは0.505%まで上昇しました。

日銀は先月20日、大規模な金融緩和策を修正して長期金利の変動幅の上限を0.5%程度に引き上げましたが、長期金利がこの上限を超えるのは3営業日連続です。

長期金利が上昇したのは、日銀が17日から開いている金融政策を決める会合で金融緩和策の修正に動くのではないかという見方から、金利の上昇を見越してあらかじめ国債を売る動きが強まっているためです。

これに対し日銀は、長期金利の上昇を抑えるため10年ものの国債を0.5%で無制限に買い入れる「指値オペ」を引き続き実施していて、市場との攻防が激しさを増しています。

鈴木財務相 財政への影響に懸念

鈴木財務大臣は17日の閣議のあとの記者会見で、長期金利の上昇による財政への影響に懸念を示しました。

この中で鈴木財務大臣は「市場の動向についてコメントすることは、市場に無用の混乱を生じさせかねず、直接答えるのは控える」とする一方で、「金利が上昇すれば利払い費が増加し、政策的経費が圧迫されて財政が硬直化するおそれがある」と述べ、長期金利の上昇による財政への影響に懸念を示しました。

そのうえで、鈴木大臣は「財政規律を守ることは極めて重要だ。累積する債務残高を中長期的に減少させていくために、プライマリーバランス=『基礎的財政収支』を2025年度に黒字化することで債務残高の対GDP比を安定的に引き下げる方針のもと、財政の持続可能性への信認が失われることがないように責任ある経済財政運営に努めていきたい」と述べ、政府として財政規律を重視していく考えを改めて示しました。