これを受けて、岸田総理大臣は「経済あっての財政の考えのもと、成長と分配の好循環を実現していく中で、中長期的な経済財政運営の全体像を明らかにしていく必要がある」と述べました。
この特別セッションは今後も複数回行われ、議論の結果はことし6月をめどにとりまとめる「骨太の方針」に反映されます。
政府 経済財政諮問会議 中長期経済運営に向けた有識者議論開始
政府の経済財政諮問会議は16日、マクロ経済を専門とする有識者をメンバーに、中長期の経済運営に向けた議論をスタートさせ、財政・金融政策の新しい役割を考えていくべきだといった意見が出されました。
総理大臣官邸で開かれた16日の経済財政諮問会議は、ノーベル経済学賞の候補者として名前があがるプリンストン大学の清滝信宏教授など、マクロ経済が専門の大学教授やエコノミスト8人を加えた特別セッションとして行われました。
この中では、複数の専門家から、時代にあった財政・金融政策の役割を考えるべきで、新しいポリシーミックス=政策の組み合わせが求められるといった指摘が出たということです。
また、持続的な成長のために少子化対策や女性の活躍促進に向けた構造改革が必要だといった意見も出されたということです。
