青森 弘前 嶽温泉の温度低下 設備に異常なし 休業は長期化か

青森県弘前市の嶽温泉郷で源泉の温度が下がるなどして宿泊施設の多くが営業できなくなっている問題で、源泉を調査した結果、トラブルがあるとみられていた源泉のくみ上げ設備には異常は見つかりませんでした。源泉の温度が下がるなどの原因は依然として分かっておらず、営業再開には時間がかかる見通しです。

弘前市の嶽温泉郷では先月末ごろから、温度がおよそ80度あった源泉の温度が50度余りに下がったほか、湯の量も5分の1ほどに減り、冬に営業している6つの旅館のうち4つが休業を余儀なくされています。

嶽温泉旅館組合の組合長の小嶋庸平さんは温泉をくみ上げる設備にトラブルがあったとみて、15日に専門の業者とともに詳しく調べましたが、設備に異常は見られず、原因は今のところ分かっていないということです。

小嶋さんによりますと、この源泉は50年ほど前に掘られましたが温度が急激に下がったのは今回が初めてだということです。

組合では、ほかの3つの源泉の状況も確認することにしていますが、営業再開には時間がかかる見通しです。

小嶋さんは「お客様には申し訳ない気持ちだ。自力では難しいので、市や県、国などとも支援などについて協議し、サービスを提供できるよう頑張りたい」と話していました。