
自力航行不能の海自護衛艦 えい航され尾道市の沖合に到着
山口県沖の瀬戸内海で自力での航行ができなくなり現場に停泊したままとなっていた護衛艦は、スクリューが脱落した部分をふさぐ作業が終了したとして民間の船舶にえい航され、15日夕方に広島県尾道市の沖合に到着しました。
今月10日、山口県の周防大島沖の瀬戸内海で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」はスクリューの羽根の一部が脱落するなどして自力で航行できなくなりました。
脱落した部分から漏れ出た油を回収する作業などが行われていましたが、海上自衛隊呉地方総監部によりますと、専門の業者によって脱落部分をふさぐ作業が終了し、新たな油漏れがないことが確認されたということです。
このため15日に午前8時前、護衛艦は2隻の民間の船舶にえい航されて5日ぶりに停泊していた場所を離れ、移動を開始しました。
そして、15日午後5時すぎ広島県尾道市因島の沖合に到着しました。16日に因島の造船所に入る予定です。
海上保安庁は、護衛艦が航路を外れて浅瀬に接触したとみて業務上過失往来危険の疑いで捜査を行っていて、今後船体をさらに詳しく調べることにしています。