中国 新型コロナ死者 約6万人と発表も SNSでは“もっと多い”

中国政府が先月8日から1か月余りの間に新型コロナウイルスに感染して死亡した人が6万人近くになったと発表したことについて、中国のSNS上には「このデータを誰が信じるのか」などと、実際にはもっと多いのではないかと疑問視する書き込みが相次いで投稿されています。

中国の保健当局は、14日の記者会見で新型コロナウイルスに感染して医療機関で死亡した人が先月8日から今月12日までに5万9938人になったと発表しました。

これに対し、中国版ツイッターの「ウェイボー」には「このデータを誰が信じるのか。私の親戚は明らかに新型コロナで死亡したのに、死亡証明書には気管支炎と書かれていた」とか「入院していた人だけ発表されたが、家で死亡した人は病院より多い」などと実際には死者はもっと多いのではないかと当局の発表を疑問視する書き込みが相次いで投稿されています。
中国政府は先月以降、感染しても基礎疾患などが原因で死亡した場合は新型コロナによる死者として数えないとしていて、これまでの発表では、同じ期間の死者数は38人とされていました。

インターネット上では、各地の火葬場で車の長い列が確認されるなど多くの人が亡くなったという情報が伝えられていて、死者数が一転して大幅に増えたことに国民から批判の声が高まっています。