
都内の中3 全日制高校を第1志望は過去最低 通信制など志望増加
東京都内の公立中学校の3年生のうち、ことしの入試で全日制の高校を第1志望とした生徒の割合が89%余りと過去最低となった一方、通信制などを志望する生徒の割合は増えました。都教育庁は「コロナ禍で取り入れられたオンライン授業が定着しつつあることが要因の1つと考えられる」と分析しています。
東京都中学校長会は毎年、都内の公立中学校の3年生の進路希望を調査していて、今回は7万7692人を対象に、先月12日時点で進学先の第1志望を調べました。
その結果、ことしの入試で都立や私立、国立などの全日制の高校を第1志望とした生徒の割合は89.28%と、昭和51年度の調査開始以来、初めて90%を下回り、最も低くなりました。
一方、通信制や定時制を第1志望とした生徒の割合は、合わせて7.92%で、前の年度より0.85ポイント増えました。
中でも、通信制を志望する生徒は年々増えているということで、都教育庁は「コロナ禍で取り入れられたオンライン授業が定着しつつあることが要因の1つと考えられる」と分析しています。
また、減少が続いていた全日制の都立高校を志望する生徒は全体の71.6%を占め、6年ぶりに増加に転じました。