岸田首相 日米首脳会談へ “日米同盟のさらなる強化を内外に“

ワシントンを訪れている岸田総理大臣はこのあと、アメリカのバイデン大統領との日米首脳会談に臨みます。日米の安全保障戦略の方向性が一致していることを確認し、中国の動向も念頭に日米同盟のさらなる強化を内外に示したい考えです。

ことし5月の「G7広島サミット」を前に、議長国として欧米のメンバー5か国を歴訪中の岸田総理大臣は、最後の訪問先、アメリカの首都ワシントンを訪れています。

岸田総理大臣のワシントン訪問は総理大臣就任後初めてで、このあと日本時間の14日未明から、バイデン大統領との日米首脳会談に臨む予定です。

会談で両首脳は、ウクライナ情勢や食料・エネルギー問題などに世界が直面する中、サミットの成功に向けてG7の結束を確認する見通しです。

また、岸田総理大臣は先月、決定した新たな国家安全保障戦略に、敵の発射基地などをたたく「反撃能力」の保有や防衛費の大幅な増額を明記し、日本の安全保障政策を大きく転換したことを説明する方針です。

そして、覇権主義的な動きを強める中国の動向も踏まえ、日米の安全保障戦略の方向性が一致していることを確認し、日米同盟の抑止力と対処力の強化を内外に示したい考えです。

このほか、半導体や量子、バイオといった最先端技術の開発を含めた経済安全保障分野などでも、両国間の協力の強化を確認するものとみられます。

両首脳は会談の成果などをまとめた共同声明を発表することにしています。