日銀 13日の国債買い入れ5兆円 過去最大更新 金利上昇抑えへ

日銀が先月に続いて金融政策を修正するのではないかという見方を背景に長期金利に上昇圧力が強まる中、日銀は金利の上昇を抑え込むため13日、一日で5兆円を超える国債を買い入れました。一日の国債の買い入れ額としては12日に引き続いて過去最大を更新しました。

日銀は13日、午前と午後に実施した臨時の国債の買い入れを含めて、市場から幅広い年限の長期国債を大量に購入し、買い入れ額の合計は13日一日で5兆83億円となりました。

日銀は12日も金利の上昇を抑えるため、総額で4兆6144億円に上る大量の長期国債を買い入れましたが、市場関係者によりますと、日銀による一日の国債の買い入れ額としては、12日に引き続き過去最大を更新したということです。

連日、長期金利に上昇圧力が高まる中、日銀は週明けの16日にも臨時で国債を買い入れる方針を発表しました。

日銀が臨時に行う国債の買い入れを事前に予告するのは異例で、今後も市場の動向などを踏まえながら、機動的に追加的な長期国債の買い入れを実施するとしています。

日銀は市場の攻防が激しさを増す中で、臨時に実施する国債の買い入れをあらかじめ予告することで、市場の動きをけん制するねらいがあるものとみられます。