阪神・淡路大震災28年 追悼のつどいの灯籠文字は「むすぶ」に

阪神・淡路大震災から28年となる来週17日に神戸市で開かれる追悼のつどいでは、灯籠を「むすぶ」という文字の形に並べることが決まりました。大きな災害を経験した場所や、そこで生きる人々を「むすぶ」ことで、知恵や教訓を伝えていこうという願いが込められています。

神戸市中央区の東遊園地では、震災が発生した1月17日に灯籠に明かりをともし、犠牲者を追悼するつどいが毎年開かれています。

灯籠は「1.17」の形のほか、一般から公募した文字の形にも並べられていて、つどいの実行委員会は13日、ことしは「むすぶ」という文字を選んだと発表しました。

今回は全国各地から64件の応募があったということで、このことばを選んだ理由について実行委員会は、誰もが被災者になる可能性がある中、大きな災害を経験した場所や、そこで生きる人々とを「むすぶ」ことで、得られた知恵や教訓を伝えていこうという願いが込められているとしています。

実行委員会の藤本真一さんは「今後は神戸だけでなく、ほかの被災地とも結び付きながら、震災の経験を語り継いでいく必要がある。震災から100年を目指していかないと神戸の経験は生かされないので、人と場所、思いを結び、目標に向かっていきたい」と話していました。