インド最大のモーターショー 各社EV最新モデル相次ぎ発表

世界的にEV=電気自動車の普及が進むなか、インドで最大のモーターショーが始まり、メーカー各社は最新のモデルを相次いで発表し、環境性能の高さをアピールしています。

首都ニューデリー近郊で13日に開幕したインド最大のモーターショーには、国内外の自動車メーカーなど70社以上が参加しています。

インドでは大気汚染が深刻化していて、インド政府は排ガスを減らそうと、2030年までに国内で販売される乗用車の30%をEVにする計画を打ち出しています。

こうした中、乗用車で国内最大のシェアをもつスズキの子会社「マルチ・スズキ」は、再来年までの販売を目指しているEVのコンセプトカーを発表しました。

コンセプトカーはSUV=多目的スポーツ車で、一度の充電で550キロの走行が可能だとしています。

また、韓国のヒョンデ自動車やインドのメーカー「タタ自動車」などもEVの最新モデルを相次いで発表し、需要の取り込みに向けて環境性能の高さをアピールしています。

人口およそ14億のインドの自動車市場は、経済成長によって今後さらに拡大することが見込まれていて、スズキの鈴木俊宏社長は「EVも一つの選択肢だと思っているが、合成燃料や水素なども適材適所で使い、お客様がどのようなものを求めているのか、しっかりとニーズを探ることが必要だ」と話していました。