“保育士確保できず” 保育園を休園へ 長野 信濃町

保育士不足が課題となる中、長野県信濃町は十分な保育士が確保できず、4つの町立保育園の運営を続けるのは難しい状況だとして、来年度1つの保育園を休園する方針で検討を進めています。

信濃町は4つの保育園を運営していますが、来年度必要となる保育士が2人足りなくなる見通しだということです。

保育の現場での人材不足が課題となる中、保育士の確保が難しいことから、4つのうち、比較的規模の小さい野尻保育園を休園する方針で検討しているということです。

利用していた家庭には、希望を聞きながら、まだ子どもを受け入れられる余裕のあるほかの園を利用できるように調整するということです。

野尻保育園に子どもを預けている保護者は「転園になると送迎に30分以上かかるので不便な人もいます」と話していました。

長野県によりますと、県内で保育士不足で保育園が休園するケースは、少なくともここ数年は把握しておらず、状況を確認したいとしています。
保育所を担当する信濃町教育委員会の佐藤尚登教育長は「地方でフルタイムで働いてくれる保育士が見つからず、現場としては苦しいのが実情で非常に残念だ」と話していました。