ISSで液漏れ ロシアの「ソユーズ」 無人で地球に帰還し交代へ
ISS=国際宇宙ステーションにドッキングしているロシアの宇宙船「ソユーズ」から先月、冷却液が宇宙空間に漏れ出したトラブルについて、NASA=アメリカ航空宇宙局とロシアのロスコスモスは、液漏れが起きた宇宙船を無人で地球に帰還させ、代わりの宇宙船を打ち上げることを明らかにしました。
ISSでは先月、ドッキングしているロシアの宇宙船「ソユーズ」から冷却液が漏れ出し、ロシア側の宇宙飛行士による船外活動が急きょ延期になるトラブルがありました。
このトラブルについて、NASAとロシア国営の宇宙開発公社「ロスコスモス」は対応を検討していましたが、11日、液漏れが起きたソユーズを宇宙飛行士が乗っていない状態で地球に帰還させると発表しました。
そして、地上から新しい宇宙船「ソユーズ」を打ち上げ、ロシア側とNASAの飛行士がこれに乗り込み、地球に帰還できるようにするということです。
トラブルが起きた当時、ISSに滞在していた日本人飛行士の若田光一さんら宇宙飛行士が危険にさらされることはなかったということで、先月には船外活動も再開されています。