テニス 大坂なおみが妊娠を公表 競技には来年復帰する考え

テニスの大坂なおみ選手が11日、みずからのSNSで妊娠したことを明らかにし、競技には来年復帰するとしています。
大坂選手は去年9月を最後にツアー大会から遠ざかり、今月開幕する四大大会の1つ、全豪オープンにも欠場することになっていました。

大坂選手は11日、自身のSNSで胎児が写ったとみられるエコーの画像を投稿し、英語と日本語でコメントをつづりました。

この中で、大坂選手は「毎日が新たな挑戦と喜びです。将来に向けて楽しみなことの1つは、自分の子どもが私の試合を見て『あれが私のママ』と誰かに言うことです」としています。

そのうえで「来年明けから皆さんに会えることを期待しています。2024年の全豪オープンには出場しますので。永遠に愛しています」とコメントし、競技には来年復帰する考えを明かしました。

元世界ランキング1位で四大大会を4回制した大坂選手は25歳で、去年9月に東京で行われた大会を最後にツアー大会から遠ざかり今月開幕する四大大会の1つ、全豪オープンも欠場することになっていました。

現在の世界ランキングは47位です。

大坂なおみ プロフィール

大坂なおみ選手は25歳。

ハイチ出身の父と日本人の母を持ち、大阪市で生まれ、3歳からアメリカに移り住みました。

2013年にプロに転向し、1メートル80センチの長身を生かした時速200キロ近いサーブや力強いストロークなどパワーを生かしたテニスが持ち味です。

2016年から女子ツアーに本格的に出場し始め、2018年の全米オープンで四大大会のシングルスで日本選手初の優勝を果たしました。

続く2019年の全豪オープンでも優勝して四大大会を2大会連続で制する快挙を果たし、男女を通じてアジアの選手で初めてシングルスの世界ランキング1位になりました。

また、2回目の優勝を果たした2020年の全米オープンでは大会を通じて人種差別への抗議を続けて大きな注目を集めたほか、2021年の全豪オープンも制して、これまでに四大大会で4回優勝しています。

また、東京オリンピックでは聖火ランナーの最終走者を務めるなど、競技の枠を超えて広く活動しています。

アメリカの経済誌フォーブスは去年12月、大坂選手の年間収入が大会の賞金とスポンサー料を合わせて5920万ドル、日本円でおよそ78億円にのぼると伝えていて「世界一稼ぐ女子アスリート」としても知られています。