香港で酒の見本市 日本の酒造会社も参加 4年ぶり対面で開催

香港で新型コロナウイルス対策が緩和されてから初めて、世界各地の酒を集めた見本市が対面で開かれ、日本からも酒造会社が参加して日本酒や梅酒などをPRしています。

この見本市は、香港の貿易促進に取り組む政府系機関が2008年から開いています。

新型コロナウイルス対策が緩和されたことから4年ぶりの対面での単独開催となり、日本やオーストラリア、イギリスなど6つの国と地域の100以上の企業などがワインやウイスキーなどを出展しました。

このうち福岡県が開くパビリオンでは6つの酒造会社がブースを設け、担当者が訪れた人たちに商品の特徴などについて対面やオンラインで熱心に説明していました。

会場ではこれまで禁止されてきた試飲ができるようになり、訪れた人たちはそれぞれのブースを回って酒の味を飲み比べていました。

香港で日本酒の輸入を手がけるバイヤーの男性は「この日をずっと待っていました。新型コロナで大変でしたが、酒造会社の人と直接、会って話ができるのは本当にいいことです」と話していました。

香港では日本酒の人気が高く、競争も激化していて、福岡県から出展した老舗の酒造会社「篠崎」の営業担当者は「足を運んで、世界の熱を感じて、逆に作り手の熱も感じてもらって、ウィンウィンでビジネスにつなげていくことが大事だと思います」と話していました。

この見本市は10日と11日の2日間、開かれています。