タイ プラユット首相 自身支持派の新党に参加表明 続投に意欲

タイのプラユット首相が9日、自身の支持派が立ち上げた新党に参加することを表明し、ことし5月までに実施される総選挙に首相候補としてのぞみ、続投を目指す考えです。

タイのプラユット首相は9日、首都バンコクで自身の支持派が立ち上げた新党「タイ団結国家建設党」の集会に登場し、新党に参加することを表明しました。

プラユット首相は演説で「チャンスがあるなら、国のさまざまな問題の解決に引き続き取り組みたい」と述べ、続投に意欲をみせました。ことし5月までに実施される総選挙に首相候補としてのぞむ考えです。

陸軍司令官だったプラユット氏は2014年の軍事クーデターで暫定首相となり、2019年の総選挙を受けて首相に就任しました。

去年9月の憲法裁判所の決定でプラユット首相の任期は最長で2025年までとなり、次の総選挙で首相に再選しても任期が限られることから、求心力が低下していました。

総選挙をめぐっては最大野党からタクシン元首相の次女、ペートンタン氏が首相候補として政権奪還を目指していて、国民がどのような判断を下すのか注目されています。