松野官房長官は記者会見で「できるかぎり多くの方々に地域を訪れてもらえるよう、全国的な旅行需要の喚起を着実に進めていきたい。実施期間については予算がなくなりしだい順次終了することとしており、都道府県と十分に連携しながら円滑な実施に努めていく」と述べました。
一方で「新型コロナの感染状況は、足元で増加傾向が継続し、高い感染レベルとなっていることから、今後の感染状況などに注視が必要だ。地域の感染状況に応じて事業の実施を柔軟に判断できることとしているが、旅行者には引き続き基本的な感染防止対策をしっかり行ってほしい」と呼びかけました。

「全国旅行支援」10日から再開 旅行代金割引率 20%に引き下げ
去年10月にスタートし、年末年始は対象から外れていた観光需要の喚起策、「全国旅行支援」は、10日から再開されます。
旅行代金の割引率は、これまでの40%から20%に引き下げられます。
観光業界を支援するため去年10月にスタートした「全国旅行支援」は年末年始は観光需要が集中するとして対象から外れ、先月27日の宿泊分までとなっていましたが、10日の宿泊分から再開されます。
旅行代金の割引率は、これまでの40%から20%に引き下げられます。
割引を受けられる金額の上限も引き下げられ、宿泊と交通機関での移動がセットになった旅行商品は、1人1泊当たり5000円、日帰り旅行や宿泊施設のみの利用は3000円が上限となります。
土産物店などで使えるクーポン券は原則、電子クーポンとし、1人当たり、平日は2000円分、休日は1000円分を受け取ることができます。
1人1泊当たりの補助額は、最大1万1000円から最大7000円に引き下げられます。
「全国旅行支援」について国土交通省は、国から都道府県に措置した予算がなくなり次第、順次終了していますが、3月までは実施できる見通しだとしています。
国土交通省は「旅行者には基本的な感染対策を徹底したうえで全国旅行支援を活用してほしい」と呼びかけています。