国際

ウクライナ「攻撃続いている」ロシア「一時停戦を維持」主張も

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は、ロシア正教のクリスマスにあわせて一時的な停戦を維持していると主張しています。
しかし、ウクライナ側は、東部でロシア軍による攻撃は続いているとして、停戦の表明は偽りだなどと非難しています。
ロシアのプーチン大統領は、ロシア正教のクリスマスにあたる7日にあわせて、日本時間の8日午前6時まで一時的に停戦するよう命じ、ロシア軍は前線での停戦を維持していると主張しています。

しかし、ウクライナ東部ドネツク州のキリレンコ知事は7日「ロシア軍は昨夜も州の中部と北部で攻撃を繰り返した。市民2人が殺害された」などとSNSに投稿し、停戦は守られていないという認識を示しました。
また、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は「沈黙を装って背後から殺す、それがロシアの一時停戦の本質だ」とSNSに投稿してロシアを非難しました。

戦況を分析しているイギリス国防省も7日「正教会のクリスマスの期間中も戦闘は続いている。最も激しい戦闘は東部ルハンシク州の要衝クレミンナだ」として、ロシアが一方的に表明した停戦の時間帯も戦闘は続いているという見方を示しました。

こうした中、ロシア大統領府は7日、クリスマスにあわせたプーチン大統領の国民向けのメッセージを発表しました。

この中でプーチン大統領は「教会組織は特別軍事作戦に参加する兵士を支援している。こうした取り組みに心から敬意を払うべきだ」と呼びかけ、ロシア社会に影響力を持つ正教会を通じて改めて軍事侵攻への支持を求めるねらいがうかがえます。

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