「アスリート盗撮」犯罪だと警告する動画の配信開始 京都府警

スポーツ競技などで選手を性的な目的で撮影する「アスリート盗撮」の被害を防ごうと、京都府警は、ユーチューブなどで利用者に合わせた広告が自動的に表示される仕組みを利用し、関心がある人に盗撮は犯罪だと警告する動画の配信を始めました。

去年12月13日から配信が始まったのは、京都府警と京都産業大学の学生などが共同制作した、15秒と30秒の動画合わせて2本です。

動画には学生の選手たちがみずから出演し、陸上やハンマー投げなどの競技シーンとともに「アスリートへの盗撮は刑事責任を負う」という警告メッセージが表示されたあと「卑劣な行為を絶対に許さない」と訴えかけています。

配信にはウェブサイトの閲覧履歴などをもとに広告を表示する、いわゆる「ターゲティング広告」の仕組みを利用し、今月13日までの間、京都府内で「アスリート盗撮」などと繰り返し検索している男性が、ユーチューブかインスタグラムを利用すると警告動画が表示されます。

動画を制作した学生は「肌の露出が多いユニフォームもあるが、競技のために考えられたものであり、人に見せるためではない。広告で犯罪行為と知らせ、盗撮をする人が少しでも減ってほしい」と話していました。

京都府警察本部の西田勝志人身安全対策課長は「啓発と取締りを強化し、被害を撲滅していきたい」と話していました。