社会

新型コロナ新規感染者1週間平均 46都道府県で前週より減少傾向

新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、沖縄県を除く46の都道府県で前の週より少なくなり、減少傾向となっています。
NHKは厚生労働省が発表した感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

全国

全国では
▽先月15日までの1週間では前の週に比べて1.26倍
▽先月22日は1.12倍
▽先月29日は1.08倍
と3週連続で増加しましたが
▽5日まででは0.71倍と減少傾向に転じています。

1日当たりの全国の平均の新規感染者数は、先週よりおよそ5万人少ないおよそ12万人で、沖縄県を除く46の都道府県で前の週より少なくなっています。

最も多いのは宮崎県

人口当たりの感染者数が最も多いのは宮崎県で、人口10万当たり1393.64人、1日当たりの新規感染者数はおよそ2129人となっています。

新規感染者数を1週間平均で比較すると
▽先月22日までの1週間は前の週の1.27倍
▽先月29日は1.41倍
▽5日まででは0.93倍となっています。

1都3県

東京都は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.11倍
▽先月29日は1.04倍
▽5日まででは0.69倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ1万1908人となっています。

神奈川県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.10倍
▽先月29日は1.06倍
▽5日まででは0.65倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ6809人となっています。

埼玉県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.09倍
▽先月29日は1.04倍
▽5日まででは0.64倍で
1日当たりの新規感染者数は5647人となっています。

千葉県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.10倍
▽先月29日は1.05倍
▽5日まででは0.67倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ5086人となっています。

関西

大阪府は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.18倍
▽先月29日は1.14倍
▽5日まででは0.77倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ8147人となっています。

京都府は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.11倍
▽先月29日は1.08倍
▽5日まででは0.67倍で
1日当たりの新規感染者数は1929人となっています。

兵庫県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.19倍
▽先月29日は1.18倍
▽5日まででは0.65倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ4538人となっています。

東海

愛知県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.15倍
▽先月29日は1.10倍
▽5日まででは0.61倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ6603人となっています。

岐阜県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.12倍
▽先月29日は1.10倍
▽5日まででは0.77倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ2659人となっています。

三重県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.27倍
▽先月29日は1.17倍
▽5日まででは0.62倍で
1日当たりの新規感染者数は1853人となっています。

その他の地域

北海道は
▽先月22日までの1週間は前の週の0.89倍
▽先月29日は0.92倍
▽5日までは0.62倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ2850人となっています。

宮城県は
▽先月22日までの1週間は前の週の0.93倍
▽先月29日は0.97倍
▽5日まででは0.66倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ2151人となっています。

広島県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.15倍
▽先月29日は1.15倍
▽5日まででは0.76倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ3932人となっています。

福岡県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.36倍
▽先月29日は1.15倍
▽5日まででは0.66倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ6030人となっています。

沖縄県は
▽先月22日までの1週間は前の週の1.08倍
▽今月29日は1.43倍
▽5日まででは1.06倍で
1日当たりの新規感染者数はおよそ1093人となっています。

東邦大 舘田教授「感染者さらに増える予想」

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会メンバーで東邦大学の舘田一博教授は現在の感染状況について「新規感染者数が前の週の1倍を下回り、減少しているが、これは見かけ上の数字で、検査数は年末年始にかけて通常の5分の1程度に少なくなっている。実際の感染者は、報告されている数の2倍程度いてもおかしくない状況だ」と評価しています。

そのうえで「今月5日には全国で22万人を超える感染者が報告され、西日本を中心に12の県で過去最多を更新したことから、これから今月中旬以降にかけて感染者はさらに増えると予想される。去年夏の第7波のピークを大きく超え政府が予想していたような一日に45万人に達する可能性もある」と分析しています。

また、舘田教授は「所属する大学の病院では、感染者の増加に伴って、重症病床も含めて病床のひっ迫の度合いが高まっている。心筋梗塞や脳梗塞、肺炎などで搬送された人がコロナの検査で陽性となるケースも多く、院内感染のリスクに対応するため、現場の負荷は高まっている」と述べました。

6日に発表された新型コロナウイルスによる全国の死者数は456人で、去年12月29日の420人を上回って一日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。

舘田教授は「インフルエンザの流行も現実味を帯びている中で、早く減少傾向に持っていかないと、医療現場がよりひっ迫し、亡くなる方もさらに増えると考えられる。そうした厳しい現状を一人一人が意識し、今までやってきた基本的な感染対策をしっかりと継続することが何より重要だ。重症化リスクが少ない人は自宅で検査して、健康フォローアップセンターやオンライン診療などを活用して自宅で療養することで医療現場の負荷を下げるような対応も必要だ」と話していました。

そして、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから4年目を迎えることについて「最初は未知の感染症でパニックのような状態になり、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など強い行動制限をかけて対応するしかなかったが、この3年間で治療法や診断法、ワクチンなどの開発が驚くほどに進み、多くの人は感染しても軽症で済むようになった。ただ、高齢者など1日に300人を超える人が日々、亡くなっているのも事実だ。重症化しやすい人をいかに守っていくかに戦略を変えて、感染症法上の類型の見直しを含めて対応することが重要になる」と話していました。

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