東京都 医療提供体制“最も深刻なレベル維持” 厳しい状況続く

新型コロナウイルスの感染状況について、東京都内の分析結果が公表され、専門家は、医療提供体制について「感染拡大により就業制限を受ける医療従事者などが増えていて、厳しい状況が続いている」として、最も深刻なレベルを維持しました。

都は5日、都内での新型コロナの感染状況と医療提供体制について、専門家によるモニタリング項目の分析結果を公表しました。

それによりますと、4日時点で、
▽新型コロナ専用の病床使用率は56.5%で、前回の先月27日時点に比べ、1.1ポイント上昇したほか、
▽入院患者数も87人増えて4271人でした。

専門家は「入院患者数は年末年始も4000人を上回り、増加傾向が続いている。感染拡大により、就業制限を受ける医療従事者などが増えていて、厳しい状況が続いている」として、4段階ある警戒レベルのうち、医療提供体制は、最も深刻なレベルを維持しました。

一方、
▽新規感染者数の7日間平均は、およそ1万1569人と、前回に比べ5800人余り減少しましたが、
▽東京消防庁の電話相談窓口「#7119」に寄せられた、発熱や呼吸困難などに関する相談件数の7日間平均は、およそ176件と31件増えています。

専門家は「新規感染者数は、年末年始の検査数の減少などの影響を受けた数値となっていて、多数の感染者が潜在していることも考えられる」として感染状況の警戒レベルは上から2番目を維持しました。