豊洲市場「初競り」青森 大間港のクロマグロが最高値3604万円

東京の豊洲市場で5日朝、新年恒例の「初競り」が行われ、青森県の大間港で水揚げされたクロマグロが最高値の3604万円で競り落とされました。

東京 江東区の豊洲市場では5日朝、新年恒例の「初競り」が行われました。

マグロの卸売り場には日本全国や世界各地の港から運ばれてきた生や冷凍のマグロが並び、卸売業者の代表が「急激な円安や生活必需品の値上げ、海外情勢の変化などで、引き続き厳しい状況が続くが、業界一丸となって立ち向かい豊洲市場をますます発展させていく」とあいさつし、全員で手締めをしてことし1年の商売繁盛を祈りました。

そして、午前5時すぎに鐘の合図で競りが始まると、競り人の威勢のいい掛け声とともに大きなマグロが次々と競り落とされていきました。

ことしの最高値は青森県の大間港で水揚げされた重さ212キロのクロマグロで、3604万円で競り落とされたということです。

「最高値のマグロ」競り落としたのは

最高値のクロマグロは国内外ですし店を展開する会社と水産仲卸会社が共同で競り落としました。この2社が共同で最高値で競り落としたのは3年連続で、去年の1688万円のおよそ2.1倍となりました。

競りのあと、すし店「銀座おのでら」の坂上暁史 統括総料理長は「競り落とした瞬間は心の中でガッツポーズをしました。初競りマグロというのはお客様が喜んでくださるので一番を取れてよかったです」と話していました。

また、水産仲卸会社「やま幸」の山口幸隆社長は「マグロの質もよくことしはどうしてもほしかった。コロナ禍の規制が徐々に解除され、海外の方もたくさん来ているので、海外に店舗を持つすし店と競り落としたかった」と満足そうに話していました。

漁業者「この魚は最高だと思っていた」

東京 豊洲市場の初競りで最高値がついたクロマグロを釣り上げたのは大間町の漁業者、竹内正弘さん(71)です。

先月30日の夜、町の沖合に漁に出てはえなわ漁で釣り上げ、大みそかに水揚げしたということです。

竹内さんは「船に揚がったときから、この魚は最高だと思っていた。尻尾を切ってみて肉質、体型から、肌の色など最高にいい魚に見えました。初競りに向けて数多くのマグロが出荷されたので、その中から選ばれたことはうれしいです」と話していました。

竹内さんが釣り上げたクロマグロが初競りで最高値となるのは今回が7回目で、去年のほぼ2倍の値段がつきました。

竹内さんは「何回でもうれしいですし、大間のマグロが1番になるのは張り合いを出せるという意味でも、地元の漁業者や若い人にとってとてもいいことだと思う」と述べたうえで「ここ数年、値段がそれほど高くなかったのでびっくりしました。おいしく食べてもらえればありがたい」と話していました。

大間漁協組合長「これ以上の喜びはない」

「大間まぐろ」が東京の豊洲市場の初競りで最高値をつけるのは、以前の築地市場を含め12年連続となります。

これについて大間漁協の小鷹勝敏組合長(83)は「去年は非常にしけが多くて思うように漁ができなかったこともあり感無量だ。去年の2倍のおよそ3600万円という値がついて本当に漁協としても、ほっとしているしこれ以上の喜びはない」と話していました。

また、最高値が去年のほぼ2倍だったことについて小鷹組合長は「消費者に初競りのマグロや寒い時期に漁獲されるマグロは、おいしいという感覚でとらえていただいた結果、こうした価格になったのではないか」と話しています。