薗浦元衆院議員の元秘書2人 罰金100万円など略式命令 東京簡裁

薗浦健太郎元衆議院議員が代表を務める政治団体の収支報告書に複数の政治資金パーティーの収入など4000万円を超える収支を記載しなかったとして、薗浦氏とともに略式起訴された元公設秘書2人について、東京簡易裁判所は、4日までにいずれも罰金100万円と公民権停止3年の略式命令を出しました。

略式命令を受けたのは、薗浦氏が代表を務める政治団体の会計責任者だった大谷勇人元公設第1秘書(35)と佐藤尚志元政策秘書(80)の2人です。

2人は、2020年まで3年間の政治資金収支報告書に複数の政治資金パーティーの収入など、合わせておよそ4600万円の収支を記載しなかったなどとして、薗浦氏とともに政治資金規正法違反の虚偽記載などの罪で先月22日に略式起訴されました。

これを受けて、東京簡易裁判所は先月27日付けで、2人に薗浦氏と同じ罰金100万円と公民権停止3年の略式命令を出しました。

関係者によりますと大谷元秘書は捜査段階で「パーティー収入の一部を記載しないことについては、佐藤元秘書とともに、薗浦氏に事前に報告していた。こうした会計処理のやり方は佐藤元秘書から引き継いだ」などと周囲に説明していたということです。