去年の交通事故死者数は2610人 6年連続で最少を更新 警察庁

去年1年間に交通事故で亡くなった人の数は全国で合わせて2610人で、統計を取り始めてから最も少なくなったことが警察庁のまとめで分かりました。

警察庁によりますと、去年1年間に交通事故で亡くなった人の数は全国で合わせて2610人で、統計を取り始めた昭和23年以降で最も少なくなり、6年連続で過去最少を更新しました。

また、事故の発生件数は速報値でおよそ30万1200件で、現在の方法で統計を取り始めた昭和41年以降で最も少なくなりました。

死者数を都道府県別に見ると、
▽大阪府が最も多い141人、
次いで、
▽愛知県が137人、
▽東京都が132人、
▽千葉県が124人、
▽兵庫県が120人でした。

大阪府が全国最多となるのは初めてです。

また、
人口10万人当たりの死者数では、
▽岡山県が最も多い3.94人、
▽岐阜県が3.82人、
▽高知県が3.8人でした。

政府は、2年後の令和7年までに交通事故の死者を2000人以下にすることを目標としていて、警察庁はことし4月から始まる自転車のヘルメット着用の努力義務化などの対策を浸透させたい考えです。

東京都内では自転車死亡事故が増加

警視庁によりますと去年1年間に東京都内で交通事故で亡くなった人は132人で、戦後最少となった一方、事故の発生件数は速報値で3万件余りとおととしと比べておよそ2600件増加しました。

亡くなった人のおよそ4割が65歳以上の高齢者だったということです。

また、亡くなった人を状態別で見ると歩行者が50人と最も多く、原付バイクやオートバイに乗っていた人が40人、自転車に乗っていた人が30人でした。

このうち自転車に乗っていて死亡した人はおととしと比べて12人増加したということです。

警視庁は自転車の事故が相次いでいることから、去年に続いて悪質な違反の取締りを強化することにしています。