インフルエンザ 全国的な流行期入り 17都道府県で目安超える

インフルエンザの患者数は、先月25日までの1週間で全国で流行期入りの目安を超え、地域別でも17の都道府県でこの目安を上回っています。全国的な流行期に入るのは、新型コロナの感染拡大が始まって以降、今シーズンが初めてで、厚生労働省は新型コロナとの同時流行に備え、基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。

厚生労働省によりますと、先月25日までの1週間に、全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より3511人多い6103人でした。

インフルエンザは1医療機関当たりの1週間の患者数が、全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていて、今回「1.24人」と目安を超えたことから、厚生労働省は「インフルエンザの流行期に入った」としています。

地域別では、
▽富山県が4.21人、
▽沖縄県が2.91人、
▽神奈川県が2.79人、
▽岩手県が2.56人、
▽東京都が2.30人、
▽青森県が2.27人、
▽大阪府が2.21人などと、
17の都道府県で「1人」を上回っています。

インフルエンザが全国的な流行期に入るのは、3年前に新型コロナが感染拡大して以降、今シーズンが初めてで、厚生労働省はインフルエンザワクチンの接種を検討するとともに、適切なマスクの着用や消毒、換気といった基本的な感染対策の徹底、それに体調不良時に備えて、検査キットや解熱鎮痛薬を用意することなどを呼びかけています。